京都駅地下街にあるポルタギャラリー華(京都市下京区)で8月2日、画家・井上直久さんの絵画展が始まった。
井上さんは1948年大阪生まれ。広告代理店のデザイナーを務めた後、大阪の公立高校で美術教師を担当。1981年に画集「イバラード1981」を出版。30年以上「イバラード」を描き続けている。スタジオジブリ「耳をすませば」に登場する物語「バロンのくれた物語」の背景画を担当したことで広く名前が知られるようになった。
個展には新作でポスター用に制作した版画「多層海、伸びゆく峰」を始め、アクリル画と版画の23点を展示するほか、井上さんの書籍を取り扱う。今月7日にはライブペインティングが行われ、さまざまな色をキャンバスに散らして偶然に浮かび上がるものに輪郭を付ける独自の手法が見られる。
「井上さんの作品は幻想的で物語性のある『イバラード』の風景が、存在感をもって描かれるのが特徴であり、大きな魅力。井上さんは大阪出身でオープンな性格。ライブペインティングもお客さんと話をしながら絵を進めていくので、この機会に見に来てもらえたら」と企画を担当したアートスペースの湊屋一さん。
開催時間は11時~19時(最終日は17時まで)。入場無料。ライブペインティングは14時~17時まで。今月14日まで。