地下鉄御池駅(中京区)の駅ナカ店舗「kotichika(コトチカ)御池」に1月21日、新たな店が加わった。
2010年に「コトチカ四条」から始まった駅ナカビジネス事業は、御池店の新規店を加え、4駅・27店に拡大した。券売機や案内所の配置を移設してできた430平方メートルの面積に4店が出店。既存店を合わせると600平方メートルに6店が営業する。総工費は約5億円。
テナントは大垣書店、スターバックス、ドラッグストア「ココカラファイン」、リラクセーション店「ラフィネ」の4店。約100平方メートルの機械室を改装して誕生した大垣書店は、コミックや文庫、雑誌とビジネス書を中心に約2万冊をそろえる。天井の高さを生かした棚やレイアウトを工夫することで小ささを感じさせない店内を作った。「少し奥まった位置にあるのでまずは場所を知ってもらいたい」と有本純店長。
駅の内と外側にまたがる位置にオープンしたスターバックスは、駅の内側にも8席とレジを設け、改札を出ることなく商品を購入することができる。約100平方メートルの区画に出店した「ココカラファイン」は、海外からの旅行者の利用を見越し、免税販売にも対応する。南側に位置するラフィネは四条店に次いで2店目となる。
オープン当日は、平安女学院のレセプショニスト部の日野智美さんと星山真緒さんが門川市長から職員の帽子を受け取り、「一日駅長」としてテープカットに参加した。今後も、地下鉄の駅で学生が制作した情報誌「きゅんきゅんKYOTO」のPRやあいさつなどを行うという。
門川大作市長は「コトチカ全体で現在8億円の収益を出しており、10億円を目指していきたい。収益改善を通じて、街づくりを進めていきたい。多くの方に利用してもらえたら」とあいさつした。