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京都の家具店に職人とDIYできる工房 塗装や木工の専門家が曜日ごと担当

卒業制作でイスを作る出田さん(左)。イス張り職人の宮本さんのサポートを受ける。

卒業制作でイスを作る出田さん(左)。イス張り職人の宮本さんのサポートを受ける。

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 二条高倉の家具店「finger marks(フィンガーマークス)」(京都市中京区二条通高倉西入松屋町、TEL 075-212-8360)に現在、家具職人とDIYができるレンタル工房「finger factory」がオープンして1カ月がたった。運営はフィールドアロー。

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 家具の持ち主が変わっても、修繕をしながら使い続けられる「一つの家具が循環する社会」を目指す同社。自社の職人によるオリジナル家具の製造・販売だけでなく、修理やユーズド家具の売買、飲食店を中心とした家具のレンタル事業を展開している。

 同サービスの特長は、同社の家具職人に相談しながら制作ができること。作りたいもののイメージを伝え、木材やネジなどの金具、塗料や布地などは、相談しながら必要な分を購入できる。イス張りや木工、塗装の職人が曜日ごとに担当。初回には安全講習を行う。工房内の道具や工具が利用でき、作業着や道具の販売も行う。

 利用には前日までに予約で希望の作業を伝え、当日は会員登録(登録無料)が必要となる。料金は1ブース(150×70センチメートルの作業台)1時間=540円(以降30分単位で利用できる)。学生には割引(要学生証)もある。保護者の付き添いがあれば小学生(1時間=108円)も利用可。作業途中の作品や材料の預かりも対応する。料金は1日=540円、1週間=2,700円、1カ月=10,800円(90センチメートル四方)。

 「家具も個人でクリエーティブな工夫をして、SNSなどを通じて発信する人が増えているが、特にマンション住まいだと作業ができる場所や音の問題があり、思うように作業できないことに気が付いた」と同社社長の矢野雅也さん。「作業を楽しむ中で、職人が選ぶ素材と、高い技術で作られたものの良さを実感してもらえるきっかけになれば、家具も使い捨てから次の人に手渡したいと思う人が増えていくのでは」と期待を寄せる。

 同工房で卒業制作のイスを作っている大阪工業大学4回生の出田渚さんは、「3通りの座り方ができるイスをデザインしたが、強度の部分や素材の使い分けなど、家具職人の方と相談しながら進めてきた。頑張って完成させたい」と話す。

 営業時間は10時~20時。11枚・23枚の特典付き回数券も用意する。

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