京都府立図書館(京都市左京区岡崎成勝寺町)で12月16日、図書館活用講座「本を作ろう」が行われた。
同館で23日まで行われていた本の装丁をテーマにした展示に合わせた同企画。本の修理も行っている同館資料課閲覧担当の中川郁さんが講師を務めた。
イベントでは紙に穴をあけず、表紙と中身を貼り合わせて作る「無線とじ」を紹介。紙束の背をのりで固定して花布(はなぎれ)を付けた後、背に「寒冷紗(しゃ)」を固定。表紙と中身を寒冷紗でつなぎ、2つ折りにした見返し紙で固定する。参加者はゴムはけを使い、のりをのばしたり、表紙と見返し紙の間に数ミリの「ちり」を残して貼り付けたりして手作りの本を1時間ほどで完成させた。
参加者からは「寒冷紗やゴムはけはどこに売っている?」などの質問が寄せられ、中川さんは、ガーゼや木工ボンドなどでも代用ができるのでぜひ挑戦してもらいたいと答えていた。
参加者の一人、門脇邦夫さんは「なかなか難しかったが、本の構成がわかったので、随分前からためている日記も自分でとじられるかもしれない」と手応えをつかんだようだった。