京都の青果店「倉田商店」(京都市中京区錦工事東洞院角、TEL 075-221-0536)で現在、手作りのハロウィーンカボチャ飾り「ジャックランタン」が軒先に鎮座し、通行人の目を楽しませている。
同店では、20年ほど前から当時では珍しいハロウィーン用のオレンジ色のカボチャを仕入れるようになったという。今年もハートの目に、キスマークの口が付いた「おめかし」風のカボチャに、三角形の大きな鼻が印象的な2つのカボチャが並ぶ。乾燥した小さなカボチャや、京野菜の1つ、「バターナッツカボチャ」にも、さまざまな表情が描かれている。
表情のついたカボチャは、すべて店主の倉田茂さんの母、時子さん(83歳)の手作り。「大きなハロウィーン用の物は、買った人が好きなように作れるよう、取り外しのきく紙を張り付けている」と時子さん。「ええ加減なものやけど」と言うが、参考になりそうなハロウィーンのイラストの入ったチラシを取っておき作った力作だ。
「昨年はカボチャが山積みやったけど、今年は雨が続いて腐ってしまった上に、最近増えたシカに食われてしまって…。京丹波から仕入れられなかったので市場で仕入れた。こんなことは初めて」と倉田さん。「それでも小さい物は常に並んでいるので1年中ハロウィーンやね。海外の人にも喜んでもらえる」と笑顔を見せる。