あぶらとり紙で知られる「よーじや」(京都市中京区)は8月25日から10月13日まで、パリの老舗デパート「ボンマルシェ」に出店する。
ボンマルシェはパリ7区に立地する、世界初のデパート。バーゲンセール、値札をつけた定価販売、返品の認可など、現在の百貨店としてのシステムを確立していったことでも知られる。現在はLVMH(ルイ・ヴィトン)グループ傘下にある。
今回は、「日本」をテーマにした文化催事「Exposition Japan(エクスポジションジャパン)」に出店し、よーじや以外には「ツモリチサト」「資生堂」「メナード」などが参加。他店ではボンマルシェのスタッフが対応を行うが、「商品の一人歩きをさせたくない」という考えから「よーじや」のみ京都からスタッフを派遣し、直接販売を行うという。
今回の出店は、ボンマルシェからの参加依頼によるもの。ボンマルシェのバイヤーが羽田空港店や京都の銀閣寺店に実際に訪れて商品説明などを受け、商品に対する天然素材で本物へのこだわり、直営店のみの販売など「よーじや」の考え方に関心を抱き、出店に至ったという。
5月30日には「ボンマルシェプレス発表」が行われ、フランスのメディア関係者から、あぶらとり紙をはじめ日本独特の文化や商品について多くの質問があったという。海外では、ヨーロッパへの進出は今回が初めて。今後の海外進出は未定。同社関係者は「パリでも、多くの方に日本・京都の女性美を伝えていきたい。フランスにはない、日本のスキンケア・メイクを発信していければ」と話している。