嵐電(らんでん)の名で親しまれている「京福電鉄」(京都市中京区)は8月17日~26日の期間限定で、「妖怪電車」を嵐山線と北野線で毎夕運行している。
妖怪電車は、8月25日・26日に東映太秦映画村で開催する「第12回世界妖怪会議」に伴い臨時で運行する。不気味な音楽が流れる薄暗い車内には、約30種類の妖怪の写真の展示や、特殊ペンで描かれた妖怪がブラックライトの光で浮かび上がる仕掛けを施すほか、不定期だが実際に妖怪が電車に乗り込むという。乗客も妖怪に仮装して乗車すると運賃が50円になるという特典も。
妖怪電車の運行初日である8月17日には、「京都魔界巡礼」の著者で歴史ジャーナリストの丘真奈美さんによる講演を妖怪電車内で開催。多数の応募の中から抽選で選ばれた40人の当選者は、丘さんの話に熱心に耳を傾けた。
新聞、テレビに取り上げられたこともあり、連日多くの乗客でにぎわっている。同社関係者は「妖怪電車が夏のイベントの定番として定着できれば。家族でご乗車いただき、『涼』を感じてもらえればうれしい」と話している。
運賃は、大人=200円、小児=100円、妖怪仮装の場合=50円。期間中は16時~21時の間に連日9本運行する。