京都150余年の老舗黒豆専門店、北尾商事(京都市下京区西七条南中野町)が「黒い」そうめんを販売している。白やピンク、緑のそうめんは定番だが、「黒い」そうめんには黒豆が練り込まれている。
同社の扱う黒豆は京丹波地方の「新丹波黒」にこだわっている。同商品は「黒豆で作れるものは何でも作る」という六代目店主北尾陽社長が考案。北尾社長はほかにも、「黒豆ソフトクリーム」「黒豆ジャム」など多くの黒豆製品を手掛け、黒豆の新しい食べ方を提案してきた。
「黒豆そうめん」は、徳島県の半田そうめんに煮た黒豆を練り込んだ商品。半田そうめんは、一般的なそうめんと比較してやや太く、コシが強いのが特徴。黒豆を練り込んでいることで風味が増し、栄養価も高くなるという。「開発には3年かかった。煮た黒豆の臭みを消し、黒豆の良い香りをほんのりと残すことに苦労をした」と北尾社長。価格は、2束入り=443円、10束入り=2,484円。
丹波口本店(下京区)ほか店頭とオンラインショップで販売。夏の中元、自宅用としてリピーターの多い商品だという。「黒豆茶庵北尾」祇園店(東山区)、錦店(中京区)では、黒豆そうめんと黒豆ごはんなどの黒豆料理がセットになった「黒豆そうめん御膳」(1,234円)を提供。「体に良く、おいしい黒豆を、女性を中心により多くの人に食べてほしい」と北尾社長。