京都駅南側に京都府内で初となる地下機械式駐輪場が2月11日、開業した。駐輪場整備は、京都市が進める「京都駅南口駅前広場整備事業」の一環によるもの。
オープンしたのは、京都アバンティ前1カ所と、「近鉄名店街みやこみち」前2カ所。従来、歩道の一部が駐輪場だったが、新型は地下に自転車を保管するため限られたスペースを広く使うことができる。利用者にとっても、風雨にさらされることがなく、盗難も防げるメリットがある。
機械式地下駐車場は、直径約8メートル、深さ約11メートルの円柱型の空間に、204台を収容する。使い方は、あらかじめ自転車にICタグを取り付けておき、駐輪場に設けられたレールに車輪を入れ、前輪を固定させる。入庫ボタンを押すと自動で地下のスペースに保管される仕組み。出庫時にはカードをかざすと自転車が引き出される。最短で8秒、平均13秒で取り出せるという。折り畳み自転車や、電動自転車も利用できる。
開会式で門川大作京都市長は「京都駅は、『歩くまち』を掲げる京都の玄関口。新たな駐輪場は、景観に合わせたデザインでコンパクト。一層、おもてなしの街として前進していきたい」とあいさつ。除幕式の後に入庫を体験し、その早さに驚いていた。
利用料は、他の市営駐輪場と同じく1カ月2,700円。