四条烏丸の商業施設「ココンカラスマ」のKara-Sで12月2日、精華大学の「デジタルクリエイションコース」を専攻する学生作品を展示する「!フェス」が始まった。
「やったことない!」「やってみたい!」をテーマにした同イベント。展示は、3~4人のチームに電子工作を使った仕掛けの体験型のコンテンツの課題作品。10月24日から精華大学の学園祭や、立誠小学校などを巡回してきた。同ギャラリーでは、週ごとに内容が入れ替えられ、会期中7作品を展示する予定。
12月2日からは「光で謎解き脱出ゲーム」「空中戯画」の展示がスタート。谷口晟士さんら4人のチームで制作した脱出ゲームは、部屋の中に明かりが無く、懐中電灯の光を頼りにヒントを集め、10分以内で脱出を目指す。これまでおよそ300人が挑戦し、9割方謎を解いた人や、複数回でのクリアは出ているものの、1回でクリアした人はいないという。「多くのお客さんからじかに反応が返ってくる機会は初めてだったが、評判も良くてうれしい。何をすればどんな反応があるのか予想できるようになったので今後の制作にも生かしていきたい」と谷口さん。
「空中戯画」は、参加者が「新入り妖怪」になり、鈴を持ってほかの妖怪に会う空の旅に出る物語。ステッパーに乗りステップを踏むと、動きに合わせてスクリーン上の景色が変化し、鈴の音で妖怪が出現する。ステッパーの左右に、磁石とセンサーを取り付け、反応すると景色を変化させることで、人の動きでゲームを動かすことを可能にした。「どのタイミングで妖怪を出現させるのかなど、スムーズに見せられるようにするための調整に苦労した。また性別や年齢に関係なく、すべての人が安全に遊べるように設定するのは難しかった」と津田沙侑里さん。
妖怪は、同チームオリジナルのイラストに加えて公募で集めた妖怪も登場。想定を越える応募があり、一度にすべて表示できないほどになった。同ウェブページや会場で妖怪のイラストの展示を行っている。
開催時間は11時~20時。入場無料。「光で謎解き脱出ゲーム」「空中戯画」が実際にプレーできるのは12月3日・6日・7日。12月8日、12月15日は休廊。展示替えは12月9日、12月16日。12月21日まで。