京都・今出川烏丸にある学生向けの会員制就活カフェ「知るカフェ同志社大学前店」(京都市上京区今出川通室町東入今出川町、TEL 075-417-4466)で8月28日、人事担当者向けの講演が行われた。
「企業と学生が互いを知る場」をコンセプトにした同施設は、同店を皮切りに今年4月、京都大学前がオープン。今年12月には早稲田大学近くのオープンも決定している。
この日は、「採用力で勝ち組になる」をテーマに、ターゲット設定や予算についての講演が行われた。講師は、サイバーエージェントの人事本部で採用・育成責任者を務め、人事コンサルタント会社「ワークディー」社長の田口弦矢さん。
田口さんは、サイバーエージェントが「メディア展開」という転換を打ちだすより前に必要スペックを持つ学生を採用した事例を挙げて、採用活動の方法を紹介。参加者に、「採用がうまくいっていないと思われる場合は会社が必要としている属性を明確にして、各層に対して異なるアプローチを行うことが必要」と話した。
特に、感度が高く大規模な就職イベントやオンラインサービスを利用しない層に対しては、担当者から会いに行くか、会うための投資をすべきだと強調。講演では、田口さんの用意した図に書き込みをして自社の採用活動を振り返ったほか、人事担当者同士の交流会も行われた。
「知るカフェは学生さんから来てくれる大変よい環境。僕なら常駐して、学生さんの話を聞いたり、学生生活にすべきことなども話したりしたい」と田口さん。イベントに参加した人事担当者からは、「共感する点が多かった。知るカフェの活用方法もわかりやすかった。会社から近いので積極的に活用したい」や「今回の方法を使って採用活動を振り返りたい」などの声が寄せられていた。