「グランマーブル ギャラリーパルク」(京都市中京区三条通御幸町弁慶石町、TEL 075-231-0706)で6月18日から、能楽師と現代美術家がコラボした展示会「noh play」が開催される。
「noh play」は、観世流能楽師の林宗一郎さんをメーンに据え、さまざまジャンルのクリエーターと「対峙(たいじ)・コラボレーション」するシリーズ。室町時代に生まれた能を新たなクリエーションの素材として捉える。タイトルには能の英訳の意味と、林さんがギャラリーで公演を行わないことから「no play」の意味が込められている。
同シリーズの第1弾となる作品は、現代美術作家のヤマガミユキヒロさんとのコラボ作品。ヤマガミさんは、精密に描いた鉛筆画の上に、同一視点から撮影された映像を重ねた「キャンバスプロジェクション」を発表。本展示では、およそ2メートル四方のキャンバスに貴船神社の能舞台を描いたた作品に、別の場所で撮影された林さんの映像を重ねる。
「イベントを機に直接能楽を見てもらうのは正直難しい。しかし、京都は家元があり初心者向けの公演や、ワークショップも多い。ギャラリーとして、そうしたことに気づいてもらえるような、いわば『半歩』近づける取り組みにしたい」と同ギャラリーの正木裕介さん。
関連イベントとして6月19日、2人のアーティストトーク、林さんと新たな切り口で歌舞伎の演目を演出する「木ノ下歌舞伎主宰」の木ノ下裕一さんのトークセッションも予定する。
開催時間は11時~19時(金曜は20時まで、最終日は18時まで)。入場無料。月曜休廊。6月29日まで。