京都水族館(京都市下京区)は10月26日から、京都市立芸術大学の学生が制作した着ぐるみが登場するハロウィンイベントを開催する。
着ぐるみを制作したのは桑田知明さんと楠麻耶さん。2人は京都市交通局が運行する京都駅と同館を結ぶシャトルバスのデザインを産学連携の一環で担当。バスのお披露目会に来ていく服で悩んだ2人は、京都水族館を象徴する「オオサンショウウオ」の着ぐるみを思いつき、サプライズで登場した。
この着ぐるみを見た同館の飼育員らから「かわいいのに、小さな手足や色などよく特徴を捉えていて感激した」と絶賛を得たことから当館からイベントの提案をした」と、オリックス不動産水族館事業部長の三坂伸也さんは説明する。
25日に行われた記者発表に登場した着ぐるみの「オオさん」と「ショウさん」は「すいぞくパン」を頬張ったり、大水槽の前で寝そべったり愛らしい姿を見せた。いずれも雄の12歳で、オオさんはまじめ、ショウさんはドジな一面があるという。通常の着ぐるみよりも小さいサイズで口も開けることができるため、動きで表情を伝えやすいという。
制作した楠さんは「館内で完結せずに、到着する前のバスから統一感を持って展開できるのはとてもいい」、桑田さんは「人と同じように生きていて、いろいろな表情を持っている部分を見てほしい」とそれぞれ話していた。
期間中は、オオさん、ショウさんらに「Trick or Treat?」と声を掛けた人にお菓子を進呈する。オオさんとショウさんはツイッターでも活動しているほか、実写とアニメを交えた映像作品がユーチューブ上で公開されており、今後続編も公開される予定だという。
開催時間は9時~17時(開館時間は9時~17時)。入館料は、大人=2,000円、高校生=1,500円、中・小学生=1,000円、幼児(3歳以上)=600円ほか。10月27日まで。イベント詳細はホームページで確認できる。