京都水族館(京都市下京区)の「京の里山コーナー」で7月16日、アイガモのひなが誕生し、来場者の注目を集めている。
同水族館では、1カ月ほど前からエリア内の草の茂みの奥でアイガモが卵を温める様子が見られたことからひなの誕生が待たれており、今朝、7羽のひなのふ化を確認したという。「水族館のある梅小路公園のビオトープ、『いのちの森』にいるカモが飛来したのかもしれない。展示エリア内にある水田や小川の水草を食べているようだ」と同館広報担当の奥村亜紀さん。
雌と6羽のひなは通路沿いにある水場に移動。母ガモが泳ぐとひなもしっかり後を付いていこうとする。1羽が水流に負けて流されて離れてしまうと、親子がガァガァ、ひながピィと鳴き合い、しばらくすると合流することができていた。来館者からは「小さいね、かわいい」など歓声が上がっていた。ついには「カモはどうしてる?」と榊原茂館長も様子を見に来るなど同館関係者の間でもカモの親子の話題で持ち切りの様子。
館で展示している生き物ではないため、特に餌などは与えず見守っていくという。「いつまでここで過ごすのか分からないが、無事に大きくなってもらえたら」と奥村さん。