祇園祭の「鉾建て」が7月10日に始まった。

休止中の四条烏丸バス停の前を通過するバス。奥には函谷鉾

　四条烏丸周辺でも大きな鉾の土台が早くから組み上げられた。鶏鉾（下京区室町通四条下ル鶏鉾町）の前では、2人1組になって、声をかけながら縄を渡し、木づちをたたく姿が見られた。昨年折れてしまった車輪を浮かす際に使う木材も新調された。

　通常時はバスが多く行き来する四条通だが、祇園祭では西から、四条傘鉾、郭臣山、月鉾、函谷鉾、長刀鉾が並ぶ。7月10日から祇園祭の鉾建てや巡行などによる臨時交通規制が行われ、京都市バスでも四条烏丸の東詰、および西詰の停留所は休止となった。それにより、四条烏丸を起点とする便の一部は隣の西洞院四条に移動している。バスが通過するのを恨めしそうに見送る人の姿も見られた。バス停の休止は18日まで。

　また14日からはバスの経路変更が行われ、四条烏丸を避けて五条通や御池通を通るルートになる。24日の還幸祭では16時30分ごろから19時ごろまでは、四条通の烏丸通から河原町通間が規制され、五条通を通る経路となる。

　京都市交通局では規制について、京都府警察の臨時交通規制を確認してほしいと呼び掛けている。