高倉二条の書店「レティシア書房」(京都市中京区高倉通り二条下ル瓦町、TEL 075-212-1772)で1月28日、女性の古書店店主などが参加する「女子の古本市」が始まった。
昨年3月にオープンし、古本やリトルプレスの販売やギャラリースペースの貸し出しなどを行ってきた同店。昨年の夏に複数の書店が本を持ち寄る一箱古本市を実施したところ好評を得た。古書店の女性店主が少しずつ増えてきたことや、リトルプレスの発行者の大半が女性だということを受け、今回は書店やカフェなどの女性店主に絞って同イベントを企画した。
参加したのは14店舗で、各店主が選んだ本やリトルプレス、雑貨が並ぶ。初日に一番人気だったのは岐阜市の古書店「徒然(つれづれ)舎」。「実用書からファッション誌まで、ジャンルの豊富さが魅力なのでは」と小西徹店長。今回も参加店舗から多様な本が送られてきたが、「女子の古本市」という名前を意識してか、雑貨や手芸、街歩きを話題にした本が特に多く集まったという。「男子禁制かという質問が数件あった。文芸書ももちろんあるので、男性にも楽しんでもらえるはず」とも。
「普段古書店を訪れないという年配の女性から『古本って面白いんですね』と言ってもらえたのがうれしい」と小西店長。「古書店は敷居が高いというイメージがある。今後も入りやすく、立ち読みしやすい店にできるよう工夫したい」と話す。
営業時間は12時~20時。月曜定休。今月10日まで。