京都大学総合博物館(京都市左京区吉田本町)で10月3日から、京都市内の大学のミュージアムが所蔵品を展示する「大学は宝箱!京の大学ミュージアム所蔵品展」が開催される。
京都市内の14の大学、15のミュージアムが連携を図る「京都・大学ミュージアム連携」の企画となる同展示。同実行委員長で京都工芸繊維大学美術工芸資料館の並木誠士館長は「大都市でない京都に、これだけ大学ミュージアムがあるのは珍しいこと。『大学の街』でもある京都は『大学ミュージアムの街』でもある」と話す。
展示では「京都の姿」「祈る」「記す」「創る」「暮らし」というテーマを設け、各大学の所蔵する品を展示する。初唐の書家である欧陽詢(おうようじゅん)の筆による「宋拓信行禅師興教碑」(大谷大学博物館所蔵)など重要文化財を含む169点が出品予定。
「大学ミュージアムには、大学が教材として所蔵していたもの、アイデンティティーを示すものなど大学を凝縮するものが保管され、驚くほど多様性がある。大学を知るという意味でも意味深い」と並木さん。「大学ミュージアムの存在を所属する学生でさえ知らないということもある。こうした形で打ち上げることによって、興味を持ってもらえたら」
期間中、学生による展示解説や連携校の担当教員による出品作品についてのレクチャーも行われる。
開館時間は9時30分~16時30分(入館は16時まで)。入場料は、一般=400円、高校生=300円、中・小学生=200円、大学生・院生無料。11月25日まで。