「京都 清宗根付館」(京都市中京区壬生賀陽御所町、TEL 075-802-7000)で4月1日、春の一般公開が始まる。
年4回、各1カ月間展示を行う同館。根付けは、江戸時代に印籠やたばこ入れなどを帯から下げる際に紛失や盗難を防ぐために使われた留め具。鹿の角や象牙などの天然の素材を彫って作られる。近年では海外で芸術品としての 評価もされている。
特集展示では愛をテーマにした新作を揃えた。向田陽佳さんの「ナイルの幻想」、空観さんの「北風の恋」など顔の表情まで細かく彫った作品や、宍戸涛雲さんの作品「愛の平和の為に」のように錠の付いた鎖を刀に巻いた意匠で強い意志を感じさせるもの、宮澤良舟さんの「愛々」のように動物の親子などほのぼのとしたものまで、それぞれの作家の個性が出ている。
開館時間は10時~17時。入館料は、大人=1,200円、中高生=600円(小学生以下は入館不可)。4月30日まで。