2月5日に迫った京都市長選挙をテーマにした展示会が現在、カフェ「Social kitchen」(京都市上京区相国寺北門前町、TEL 075-201-1430)で開かれている。
震災後に同店で原発や震災をテーマに報告会などを行ってきた「震災/原発ワーキンググループ」が開いた同展。「今後の京都の将来を決める市長を、わからないまま選んでいいのか。そう考えた時、判断できる素材が提示されていなかったので自分たちでやることにした」と同グループの園部ゆうかさん。多くの人に見てもらうには面白くしなければ、と展覧会にしたという。
展示は、京都市の現状や候補者の人となりをわかりやすいようにパネルで紹介。ランチョンマットとして選挙の争点について解説した紙を敷く。一角には資料の閲覧コーナーも。手作りの資料には「60キロ圏内にある京都市として『原発』をどう考えたらよいのだろう」と呼び掛け、候補者2人が掲げる「原発に依存しない」「脱原発」の違いを取り上げた。教育や都市計画、雇用や労働といった争点も紹介する。
今回の市長選挙では現職で2期目を目指す門川大作さんと、前回の選挙で951票差で門川さんに敗れた中村和雄さんが立候補している。
「京都はこうしたことに元気な土地柄。勉強したり意見交換のために集まったりしようとするとき、それができる環境が整っている」と同グループの佐野亘さん。園部さんは「震災後、社会との関わり方が変わった、という人もいると思う。そうした人にとっても、一つの考えるヒントやきっかけになれば。今回の選挙で終わりではなく検証も大事。4年後、市長が掲げたマニュフェストはどうなったのか見比べたい」という。
開催時間は12時~22時(日曜は21時まで)。月曜・火曜定休。2月5日まで。関連イベントとして「選挙落語」や選挙プランナーを招いた勉強会、アーティストトークも予定する。