ブータン国王夫妻が11月19日、京都市内を観光し、京都伝統工芸館(京都市中京区烏丸通三条上ル)を訪れた。
15日から来日しているジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王とジェツン・ペマ王妃。この日の午後から京都伝統工芸館で京都伝統工芸大学校の竹工芸や漆工芸の授業の様子を見学。国王夫妻はとても熱心で、終始にこにこと笑顔を絶やさなかったという。陸前高田市の松を使った大日如来坐像(ざぞう)への「ノミ打ち」も行った。
同館の外には一目夫妻を見ようと多くの市民らが詰めかけ、拍手や歓声が上がった。夫妻は合掌してそれに応えたほか、自ら歩み寄り3人ほどと握手を交わした。国王と握手をした男性は「とても温かい手で、国王の優しさが伝わってくるようだった」と話していた。