毎年恒例となった「今年の漢字」の募集が11月1日から始まった。
日本漢字能力検定協会(下京区)が1995年から始め、今年で17回目を迎える。2009年には政権が交代し新内閣が発足したことなどから「新」、昨年は「暑」の文字が選ばれている。
「今年の漢字」の応募は、清水寺、京都タワー、書店、ホテルなどに設置された応募箱のほか同協会ホームページでも受け付ける。応募の一番多かった漢字は12月12日の「漢字の日」にちなんで、京都・清水寺にて森清範貫主の揮毫(きごう)により発表する。
2011年を震災抜きに振り返ることは難しい。ちなみに「震」は1995年に選ばれているが、「過去に選ばれた字でも応募数が1位であれば『今年の漢字』になる」と同協会広報課の花立和之さん。「同じ字であっても、今年その字を選んだ理由や思いは違うはず」とも。
発表後は、一年の出来事を清めるとともに、新年が明るい年となることを願い、同寺の「奥の院」の本尊・三面千手千眼観音菩薩に奉納された後、本堂で一般公開される。
募集は12月5日まで。