「京町家ネット」が主催するイベント「楽町楽家」が5月19日から6月17日まで、京都市内約30カ所で開催される。
京町家ネットは「京都町家再生研究会」「京町家作事組」「京町家友の会」「京町家情報センター」の4組織で構成され、「楽町楽家」は2005年から始まり今年で3回目。「住まいとしての町家のよさをさまざまな催しを通して、五感で感じ取ってもらおう」(同ネット)と始まった。
期間中は、掘り出し物市、展示会、コンサート、おばんざいレッスン、狂言など、さまざまなイベントを毎日開催。19日・20日には、実際に町家の物件を回る「住みたい町家を探しに行こう」も行われる。会場となる約30カ所の町家はイベントによって異なり、住まいが中心。楽町楽家は例年好評で、会場としての提供者も増えているという。「参加費用もできるだけ低く設定し、たくさんイベントを回れるようにした」(同ネット)という。6月以降は、襖(ふすま)や簾(すだれ)など、夏の建具に変えられた町家の雰囲気を体験することもできる。
同ネット関係者は「町家のさまざま趣を知ってもらい、住む人を増やしたい。また、町家に興味を持っている人にヒントをあげられるのでは」と話している。時間・費用は各イベントによって異なる。問い合わせは「楽町楽家実行委員会」(TEL 075-351-5082)まで。