山鉾巡行へ向け「曳初め」-函谷鉾ではおよそ半世紀ぶり曳き綱新調

函谷鉾の曳初めの様子

函谷鉾の曳初めの様子

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 四条烏丸近くの函谷鉾(かんこぼこ)で7月12日、鉾の試し曳き「曳初め」が行われた。

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 函谷鉾の名の由来は、孟嘗(もうしょう)君が家来の鶏の鳴き声によって函谷関を開けさせ脱出できた故事による。1962(昭和37)年から49年使っていた曳き綱を新調。色落ちや劣化の見られた餝(かざり)屋根を補修したため、そのお披露目の場ともなった。

 曳初めは厄が払えるといわれ、函谷鉾では女性や子どもでも参加できる。今年も集まった大勢の市民や観光客などが囃子(はやし)方の祇園囃子の中、鉾を曳いた。曳初めを終え、函谷鉾ビルの前に無事着くと、沿道に集まった人から大きな拍手が沸いた。このほか、長刀鉾、鶏鉾、菊水鉾、月鉾でも曳初めが行われた。

 13日は15時から放下鉾、船鉾、岩戸山、北観音山、南観音山でも曳き初めが行われる。

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