旅をテーマにしたカフェ「Travelers High(トラベラーズハイ)」(京都市下京区高辻通御幸町西入、TEL 075-276-0444)で5月22日、交流イベント「相席カフェ」が行われる。
飯嶋洋介さん理佳さん夫婦が倉庫だった建物を改装し、3月にオープンした同店。店舗面積は約27坪で、テーブル席22席を設ける。
2人はSNSの旅行に関するコミュニティーで知り合ったという。店長を務める理佳さんは、ベトナムに5年間住んでいた。「ゲストハウスでさまざまな国の人が自国の料理を作って交換するのがとても印象的で、ゲストハウスを開いてみたいと思っていた」と話す。建物の都合でゲストハウスにしなかったものの、2人の共通点である「旅」をテーマにした。
洋介さんは高校生時代、イギリスの湖北地方にいた時に日本との違いを感じる体験をしたという。「電車の連結部を通る時、前にいた女性がドアを開け『さあどうぞ』という風に横によけてくれた。そのまま通ったら『そういうときは女性を先に通さなければいけない』と父親に注意されびっくりした。旅行もただ見るだけや食べるだけでなくその土地の文化や風習などを体験してもらいたい。そうすれば旅行がより印象的になるし、人生を変えるきっかけになるかもしれない」。カフェの一角に旅行業の資格を持つ洋介さんのブースもある。
カフェでは旅行本や旅行雑誌の棚を設け、海外の映像を流す。今後は旅先で撮った写真を一般から募集し、スライドショーのように映すことも予定している。メニューも国際色豊かで、ベトナムのビール「バーバーバーエクスポート」(小瓶・750円)や、ピンクの象の描かれた専用グラスで提供するベルギーのビール「デリリウム・トレメンス」(小瓶・1,100円)などをそろえる。
これまでも洋介さんはSNSのコミュニティーでバスツアーの企画を行ってきた。「見ず知らずだった人同士が旅行をきっかけに仲良くなり、相手の家や故郷を訪ねたりする。6月に結婚する人も」。同じようなことがカフェでもできないかと、今回「相席カフェ」を企画したという。
参加条件は、「お隣いいですか~?」「どうぞ~」のやりとりができる人。当日は参加者に好きな食べ物を持ってきてもらえるようにした。「そうしたところから話題が広がるのでは」と理佳さん。洋介さんは「社会人になってしまうと人間関係が希薄になってしまう。学生時代のノリで、初めての人とも交流を持ってもらえたら」と参加を呼び掛ける。
申し込みは同店のサイトもしくは、ツイッター(@Travelers_High)まで。開催時間は17時~19時。参加費は不要だが、ドリンクのオーダーが必要。通常の営業時間は11時~24時。