αステーションで知られるエフエム京都(京都市下京区)は4月13日、大蔵流狂言師の茂山千三郎さん著の書籍「ことば+α(プラスアルファ)」を発売した。同書は、「αラジオブック」の第3弾となるもので、発売元は光村推古書院(京都市北区)。
千三郎さんは、αステーションのDJを1994年から務めており、同書は日ごろから狂言師・DJ・京都人として、言葉のルーツや機能、変化などについて感じるところを、千三郎さん流に見つめ直したものだという。
内容は、「狂言ことば」「京都ことば」「今日のことば」の3部構成。「狂言ことば」では、「物もう案内もう」「わごりょ」「さらばさらば」などを狂言の世界観とともに紹介、「京都ことば」では「じやじや」「お三時」「イキる」など千三郎さんの身近にある言葉を、「今日のことば」では、さらに「イマドキのことば」「今日ことば」、千三郎さんが「『空気感』表した」と感じることばに分け、「カブる」「ヤバイ」「○○系」などを使用される状況とともに紹介している。
また、20日にジュンク堂書店京都店(下京区四条富小路角)で出版記念サイン会が行われた。ラジオのリスナーや茂山家のファンなど幅広い年齢層の老若男女が列を作った。千三郎さんは一人一人にサインと落款(らっかん)を押し、写真撮影にも応じていた。価格は1,500円。初版発行部数は5,000部。全国の書店で販売する。