四条河原町近くに昨年12月20日、モロッコ料理専門店「LA・BARAKA」(ラバラカ)(京都市下京区河原町仏光寺下る富永町、TEL 075-352-8208)がオープンした。
モロッコ出身のハヌニムスタファさんと日本人の沙蘭さりまさんが「モロッコ料理のおいしさを知ってほしい」と開いた同店。「店名の『ラバラカ』は『神様からの贈り物』といった意味」とさりまさん。店舗面積は約22坪で、席数は 26席。
日本でも人気を集めるタジン鍋を使ったタジン料理もモロッコが発祥。タジン鍋は食材の持つ水分で蒸し煮にするため、水を入れなくてもふっくらと仕上がるという。砂糖は使わず、レーズンやナツメなどの果物からの甘味にスパイスを効かせる。「野菜や肉から出たうま味のあるスープは、モロッコのパンに浸して食べるのがおすすめ」
ムスタファさんの味をそのまま出すことにこだわる同店。唯一違うのが油の量。「モロッコは乾燥しているので料理に油をたくさん使うが、日本は湿度が高いのでなるべく少なくしている」とさりまさん。
主なメニューは、「タジン料理」(1,050円~)のほか、広くアフリカで食べられる「クスクス」(840円~)、「ブロセット(肉の串焼き)」(1,575円~)など。「特に夜は予算に応じて少しずつ種類を出す『おまかせ』が人気。いろいろ試してもらえたら」とさりまさん。
「まだまだ日本ではモロッコについて知られていないことが多い。インターネットで調べられるにしても観光情報がほとんど。料理を通じてモロッコという国について興味を持ってもらうきっかけになれば。日本とモロッコの架け橋になりたい」とも。
営業時間は11時30分~22時(ランチ=~15時、ディナー=18時~)。