祇園の喫茶店「切通し進々堂」(京都市東山区祇園町、TEL 075-561-3029)で年末恒例の「福玉」が発売された。
福玉は、もちの生地でできた紅白の玉で、中に2つから3つの縁起物が入る。サイズは6寸5分(約19センチ)で2,620円、3,670円のものと、7寸(約21センチ)で5,250円のものがある。
祇園では1年の「ご褒美」として年始までつるしておき、年が明けてから福玉を割って中身を取り出すという。
「主に祇園に通う客や、置屋さんのおかみさんなどが購入していたが、今では一般の人のほうが多い」と同店主人の藤谷攻さん。祇園で迎春の準備を始める行事「事始め」のある13日にあわせ、同店では店先にたくさんの福玉をつり下げている。