知恩寺(京都市左京区田中門前町)で10月30日より、「秋の古本まつり」が開催される。
百貨店などでしか行われてこなかった展示即売会をもっと一般の人にも楽しんでもらおうと、古書店が集まる「京都古書研究」が始めた同イベント。今年で34回目となる。
初日には、本に感謝を込めて知恩寺の「百萬遍大念珠」で供養する「古本供養」を行う。これにより、供養を終えた本がチャリティーや店頭での売買によって新たな持ち主に渡る。期間中は手作り製本や本の修理などの講習会を開くほか、チャリティーオークションや、各分野の珍品・優品が出展される「特選オークション」も開く。
同研究会に所属する古書店「三蜜堂書店」(下京区寺町通仏光寺下ル)の森下正巳さんは「はやり秋は読書に良い季節。『本あさり』の楽しさを知ってもらえたら」と話す。「本は『巡り合わせ』があるため、タイミングを逃さずによい出会いをしてほしい」とも。
開催時間は10時~17時(初日は「古本供養」終了後から)。11月3日まで。