京都・三条のホテル「Caede hotel kyoto sanjyo」(京都市東山区三条大橋東)1階のフリースペースで4月29日から、ネオンアーティスト・安彦哲男さんとテキスタイルデザイナー・藤井翼さんによる作品展「art exhibition ISEGATA」が開催されている。
同展では、着物に色柄を置くために使用する型紙「伊勢型」に着目し、安彦さんのネオンアートと藤井さんの帯を組み合わせた作品などを展示。伊勢型は、柿渋を塗った和紙を職人が小刀で手彫りしたもので、制作には繊細で高度な技術を要する。現在はシルクスクリーンの型が主流になり、手彫りの型は希少になってきているという。
作品は販売もしており、安彦さんのネオンアートと藤井さんが伊勢型を使って染め上げた帯を組み合わせた作品(帯のみ、30万円)や、安彦さんのネオンアートと伊勢型を組み合わせた作品(7万円~)など。伊勢型で仕上げた風呂敷(2,500円)や小銭入れ(2,500円)、安彦さんが伊勢型を使用して制作した照明器具(2万円~)も展示販売している。
「ろうそく、ガス灯、白熱灯、蛍光灯そしてLEDと、生活の中の光は変化を遂げてきたが、ネオンの光は個性的すぎるせいか生活の中に入り込めなかった。そんなアウトロー的な光を生活空間に取り入れたいと考え、日本人が慣れ親しんだ伊勢型紙とネオンの光を組み合わせて作品を創った」と安彦さん。
開催時間は11時~20時。鑑賞無料。5月5日まで。