「映画村でDS」運用スタート-時代劇を未来につなぐ

3月20日、東映太秦映画村でニンテンドーゾーンを利用した「映画村でDS」の運用がスタートした。

3月20日、東映太秦映画村でニンテンドーゾーンを利用した「映画村でDS」の運用がスタートした。

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 東映太秦映画村(京都市右京区太秦 TEL 075-864-7716)は3月20日から、任天堂の技術協力を得て、「映画村でDS」の運用を開始した。

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 同サービスは、京都府より「企業等からの提案型事業(京都府緊急雇用対策事業~地域の未来を支える人づくり~)」の委託先として採択された「京都ユビキタス・ミュージアム特区における時代劇PRのための国際観光人材育成プロジェクト」の事業として、インテージと、ATR-Promotionsが共同開発したもので、任天堂が昨年からスタートしたネットワークサービス「ニンテンドーゾーン」を利用し、同施設内にニンテンドーDSを持参した来場客限定のサービスを無料で体験できるシステム。

 用意するのは「映画村ガイド」と「太秦事件帖 七人の悪」の2つのソフト。俳優の福本清三さんがゲームの中に登場しナビゲーターを務める。「映画村ガイド」では、同施設内約150の情報を日本語、英語、韓国語、中国語で紹介し、観光客が見どころを見逃すことなく周遊できるほか、実施するショーの時間や内容もタイムリーに知ることが可能。「太秦事件帖 七人の悪」は、同施設内7カ所のゾーンに潜む時代劇の悪役キャラクター「7人のワル」を退治するゲーム。悪役には東映の俳優たちが脇を固め、実写+GIFアニメーションに転換している。「江戸の街を舞台にしたリアルロールプレイングで、実像と仮想の世界を同時に楽しめる」と映画村担当者の山口記弘さん。

 太秦映画村では、時代劇コンテンツを映画やテレビだけでなく、DSをはじめとする新しい媒体ツールに展開することで新しい時代劇をクリエーションし、子どもや海外の人たちにも喜んでもらえる次世代のイベントや映像製作を目指す。「京都観光の大きな誘因となる施設になるべく、さまざまな産業とコラボレーションしていくことで新たな魅力を発信していきたい」と山口さん。

 同サービス運用にあたり、山口さんは「ターゲットを若年層と海外に広げることで、京都で100年を超えて今なお続く『時代劇』という映像文化と産業を未来につないでいきたい」とも。

 営業時間は9時~17時。同サービスは、ニンテンドーDS持参客であれば、施設内のほぼ全域で無料で利用できる。

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