京都市図書館(コミュニティプラザ深草図書館を除く)は7月1日から、郵送で図書の返却ができるようになった。
京都市図書館は、「来るときはいいけど、返すときはおっくうになる」という利用者の声に応えるために宅配便などの検討を実施。同様のサービスを実施する埼玉県などを参考に運用を決定した。
郵送や宅配便が利用できるのは京都市図書館の図書と雑誌。CDやDVDなどの視聴覚資料と、同市以外の自治体などから取り寄せた図書や雑誌は返却できない。利用者は、本や雑誌が傷つかないように梱包(こんぽう)して元払いで図書館に送付。京都市内であればどの図書館でも受け付ける。各図書館には、それぞれの館の印字済みのゆうパック伝票も用意する。
同市教育委員会生涯学習部の担当者によると7月は8件・33冊が宅配便によって返却されたという。「昨年から開館時間を30分早い9時30分にしたほか、地域図書館の第二、第四水曜の閉館日を開館日にするなど利用者の利便性をよくする取り組みを進めている。今後もできることを進めていきたい」と同担当者。