花街・島原で休業していた「きんせ旅館」(京都市下京区西新屋敷太夫町)は昨年12月20日、館内に「カフェ&バー」を開店した。
同旅館は同店店主の安達浩二郎さんの生家。安達さんは約20年間休業していた同旅館を改修し、昨夏から英会話教室やコンサートのスペースとして活用していた。「もともとライブイベントがやりたかったので、飲食品も出せるカフェ&バーを開店した。物置のような状態だったが、このスペースを使おうと決めて1年以上かけて準備した」と安達さん。
同店は同旅館1階の1室にオープンした。席数は17席。メニューはコーヒー(500円)、紅茶(600円)、ケーキ(500円)などのカフェメニューのほか、アメリカワシントン州のワイン「グラス赤・白」(600円)、アメリカの地ビール「ロープウォーク」(800円)、ロシアビール「バルティカ」(900円)などのアルコールメニューをそろえる。来月からフランス料理店「ア・プ・プレ」(下京区)が手がけるフードメニューの提供も予定する。
安達さんは「この建物をできる限り保存したい。島原の雰囲気が好きな人に来てもらえば」と話す。
営業時間は、カフェ=12時ごろ~16時、バー=18時~22時。バーのみチャージ料金(500円)が必要。火曜定休。