アートマネジメントを手掛ける「COMBINE office」(京都市下京区寺町通仏光寺下ル、TEL 075-585-8660)が運営するギャラリー「BAMI gallery」(同)で3月2日から、釜匠(かまたくみ)さんの個展「枠の中」が開催されている。
今回が初の個展開催となる釜さんは、大学在学中からさまざまな絵画コンペで受賞を重ね、若手新鋭作家として注目を集めている。
同展では、キャビネットの中の1マス1マスに物語を描きキャビネット全体に動物を埋め込むという釜さん独自のスタイルで仕上げた作品など、学生時代から描きためた作品の中から14点を展示している。
昨年夏に釜さんの作品を初めて見たという同社同展担当の上山潤さんは「技術がずば抜けていた。動物をキャビネットに埋め込むことで、地球の支配者かのように振る舞う人間の罪過を皮肉とユーモアを交えて表現している。難解ではないが、考えさせられる作品」とその印象を振り返る。
一方、自身の作品について、「子どもにも見てほしい」「見ている人を楽しませたい」と話す釜さん。「釜さんは描き方も内容も流行りにとらわれず、自分のスタイルを貫いている」(上山さん)。同展を訪れた人は、ストーリーや仕掛けが細かく描かれた作品を1点1点じっくりと鑑賞していくという。
開催時間は11時~18時。3月7・8・14・15・22・28・29日は休み。今月31日まで。