劇団「WANDERRING PARTY」(京都市下京区上柳町、TEL 075-361-9871)は1月24日から、五条河原町にある五條楽園歌舞練場(西高瀬川筋五条下ル)で第16回「饒舌(じょうぜつ)な秘密」の京都公演を開催する。
同劇団は2001年8月に結成し、京都・大阪を中心に活動。「芸術と娯楽は同義である」と新しい感覚の娯楽劇を模索しながら現代口語演劇にはない世界を描いていくことを目標にしている。同作品のテーマは「ロストジェネレーションの静かな刃」。「ホリエモン」をモデルにした人物と、「僕」の幼少から滅びるまでの人生の「秘密のお祭り」の奉納劇というコンセプトで描く。
「見ている人を『異界』に誘い込む」のが同劇団の作品の特徴。今回の舞台の五條楽園歌舞練場は「まるで千と千尋の神隠しの湯屋を思わせるような雰囲気。お客様が会場に足を運ぶところからすでに物語が始まっている、という見立てになっている」と話すのは、演出を手がける同劇団あごうさとしさん。同会場を選んだのもテーマに合っていたからだという。
同25日の終演後には、劇団のフアンでもある現代美術家の束芋さんをゲストに迎え、あごうさんと作品について語り合うトークショーを開催。27日終演後には、作品中で楽曲を演奏する「ザッハトルテ」よるミニライブを開く。また、29日(14時)、31日(18時30分)の各回終演後には、普段はのぞけない五條楽園歌舞練場の舞台裏を案内する「饒舌な舞台裏案内」も。
「とくに同世代、いわゆるロストジェネレーションと呼ばれている人たちに見ていただきたい。何か得体の知れないパワーを感じていただければ」とも。
料金は、一般当日=3,000円(前売り=2,800円)、学生当日2,200円(前売り=2,000円)。2月1日まで。3月13日~15日は下北沢「劇」小劇場で東京公演を予定。