1993年から京都で古美術・骨董のオークションを開催している古裂会(京都市中京区衣棚通竹屋町下ル)は10月17日から、高台寺圓徳院(東山区下河原町)で「武家の美 SAMURAI オークションプレビュー」を開催する。
同オークションには、室町時代から江戸時代までの本物の武具や火縄銃などが出点される。通常は同社の本社会場、相国画廊(上京区烏丸通今出川上ル)、北鎌倉美術館(神奈川県鎌倉市)の3カ所で作品の下見会となる「オークションプレビュー」を開催しているが、今回のような寺院での開催は初めて。同社の赤松さんは高台寺で開催することになった理由を、「日本に昔からあった美しい物は日本的な風景の中でよりその美しさを発揮するから」と話す。
同社は出品と入札共に一般からの参加ができるオークションを開催している。「僅差で悔しい思いをする人や、気になる作品の落札価格を予想して楽しむ参加者もいる」(赤松さん)という。出品される作品は腹巻き、甲冑(かっちゅう)、日本刀、刀装具、火縄銃など全国のコレクターや専門業者から集めた約300点。室町時代の腹巻き、八代将軍徳川吉宗所用、大目付の柳生宗矩と土佐藩主山内豊惇の甲冑、福島正則のくらなどが注目の作品だという。
入場は高台寺・高台寺掌美術館・圓徳院の3カ所共通割引拝観券(900円)かオークションカタログの招待券提示で入場可能。カタログ請求は同社サイト内で受け付けている。
開催時間は10時~17時。今月19日まで。