京都市内を移動しながらハンバーガーを販売するハンバーガースタンド「匠」(TEL 080-6202-0141)が5月1日より、営業を開始した。ハンバーガーの移動式販売は京都初。
「匠」は、専用の販売車で京都市内を回り、ハンバーガーを販売する。現在は、「大国屋」嵯峨野店(京都市右京区)、同白川店(左京区)、同西院店(右京区)、祇園縄手の駐車場内(東山区縄手通白川南通上ル)など4カ所を巡回している。移動販売を始めた経緯について、店長の綿本さんは「メロンパンの移動販売はあるが、ハンバーガーは今までにない。とても良いハンバーガーが開発できたので、おもしろい形で販売したかった」と話す。
ハンバーガーのパテには牛肉、牛脂のみを最も適した配合でブレンド。160グラムのパテには、つなぎは一切使用しておらず、崩れないように試行錯誤を繰り返し1年かけて開発した。トマトをはじめ数十種類の野菜を煮込んだソースが特徴。1日100個のみの販売で、売り切れ次第終了となる。
バーガーメニューは、「オリジナル」(730円)、「チーズ」(830円)、「テリヤキ」(830円)、「ハワイアン」(830円)、「B.L.T.(ベーコン・レタス・トマト)」(880円)、女性に人気の「アボカド」(880円)。サイドメニューには「フライドポテト」(250円)、「オニオンリング」(210円)も用意する。チーズやベーコン、アボカド、パインなどのトッピングも可能(150円~200円)。現在までに12種類のメニューを開発しており、今後提供する予定だという。
購入する客層は主婦や会社員、高校生など年齢層は幅広い。販売車を見かけ偶然立ち寄る客や、「ハンバーガーマニア」な客の姿も。予想以上に「女性の反応も良かった」という綿本さん。移動式のため、販売スケジュールを配信するメールマガジンの登録者数も増え続けている。オープンして1カ月が経ったが売り上げは「当初予定の3倍」(同)という。
当初は移動販売の場所確保が難しかったというが、今後は滋賀県での展開や販売車の台数増加も検討している。現在巡回している販売車は1台のみで、高級感を打ち出すため黒を使用しているが「今後はいろいろな販売車を打ち出したい」(同)とも。
綿本さんは「偶然みかけたら、ぜひ一度食べていただきたい。味の違いを分かっていただけるだけの自信がある」と話す。