京阪電鉄はこの秋、京都市内の3駅の駅名を変更する。「丸太町」が「神宮丸太町」に、「四条」が「祇園四条」に、「五条」が「清水五条」に、それぞれ変わる。
「丸太町」は平安神宮に近いこと、「四条」は祇園の中心にあること、「五条」は清水寺の最寄り駅であることから、駅名に観光地名を入れ、京都に訪れる観光客がよりスムーズに目的地に向かえるようになるという。
京都には京阪線の西側に平行して烏丸通りを走っている京都市営地下鉄に同名の駅がある。同社広報担当によると、「休日や行楽シーズンには乗り慣れていない方が増えるので、旅客から誤乗の申告が少なからずある」という。今回の変更によって乗り間違いの防止にもつなげる狙い。
「四条」は1915年に、「五条」は1910年に開設された歴史を持つが、同社は「観光のお客さまに分かりやすい駅名にすることが大きな目的」と話す。全国的にも知名度の高い名称を使うことで他線との差別化を図り、京都の観光路線としてのイメージを強化して旅客誘致につなげていく狙い。
実施時期は、中之島線開業に合わせて本年秋ごろを予定。