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京都で「左折オンリー」「歴史謎解き」ツアー 「不便益」学ぶ京大生が企画

アイデアを検討する学生と川上先生に「ことぶら」田中さん(左端)がツアーのお客さんや過去の経験を紹介する

アイデアを検討する学生と川上先生に「ことぶら」田中さん(左端)がツアーのお客さんや過去の経験を紹介する

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 京都の街歩きツアーを提供する「ことぶら」が11月14日、京都大学大学院生が企画した京都の街歩きツアーの募集を開始した。

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 ツアーは京都大学デザイン学ユニットの川上浩司特定教授が指導する「不便益」を研究する演習の一環で行われるもの。「不便益」とは「不便の益」、つまり、手間や時間がかかるといった「不便」によって得られる良さや、不便でなければ享受できない益を指す。演習には元タレントの越前屋俵太さんもアドバイザーとして加わっている。

 院生らは演習で、不便益が体験できる「不便益ツアー」作りに挑戦。「行き先はルーレットで決める」「田中さんしか参加できない」といったユニークなツアーを提供する「ことぶら」の田中英哉さんと一緒にルートやツアーのルールを設定。実際に学生が考えたツアーを実際に販売することとなった。

 募集が開始されたツアーは「左折しかできないツアー」と歴史に関する謎解きをしながら進む「ミスてらーツアー」の2つ。

 「左折しかできないツアー」では、ツアー中は左折だけ(直進は可能)で左京区内の「左」にまつわるスポットの写真を撮影する。制限時間は2時間。発案者の山戸友佑さんは「左折だけという制限が加わることで、普段は使わない道に発見があったり、ルートを自分で決めて進めたりできるツアー。高得点を目指してほしい」と参加を呼び掛ける。

 「ミスてらーツアー」は、どこに行くのかわからないミステリーツアー。道中は「ミスてらーハンター」が難問を出題。クイズを解きながら、京都の街を探索する。同ツアーを担当する炭谷翔悟さんは「行き先やガイドの話した中身がヒントになっており、聞くだけのツアーよりも積極的に参加できる中身になっている。たくさんの人に挑戦してもらえたら」と話す。

 開催日は1月14日。開催時間は「ミスてらーツアー」が10時~12時。料金は2,000円。「左折ツアー」は14時~16時30分。料金は1,600円。各ツアー定員15人(最少催行人数は5人)申し込みは「ことぶら」ウェブページで受け付ける。

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