「みやこめっせ」(京都市左京区岡崎円勝寺町)で11月4日、文具イベントが始まり、「タケダ事務機」(京都市下京区)がオリジナルインクシリーズ「京の音」「京彩」の新色販売を始めた。
京都の土地をイメージさせる色を展開する「京彩(きょういろ)」では、紅葉を思わせる「嵐山の霜降(そうこう)」、平安時代から残る古代色を展開するシリーズ「京の音」からは、赤味の強い茶色の「小豆(あずき)色」(以上、40ミリリットル、1,512円)を用意。インクは同社のコンセプトを元に京都草木染研究所(下京区)と共同開発した。
会場では既存の色のインクと同社オリジナルのフールス紙や、トモエリバーといった万年筆と相性が良く、裏写りしにくい紙で試せるブースを設置。若い女性から年配の男性までが発色や書き心地を確かめていた。
タケダ事務機ウェブ事業部の森内孝一さんは「万年筆やインクをアートとしてとらえる人も増えているように見える。ビジネスでも添え書きやちょっとした手紙に万年筆を使うと受け取る人の印象も違う。初心者向けの手頃な価格のものもそろっているので試してもらえたら」と話す。
インクは各500本の限定生産。店頭のほか、ウェブショップでも販売する。