真宗大谷派東本願寺(京都市下京区烏丸通七条上る)で3月11日、京都市が参加を呼び掛けているシェイクアウト訓練が実施された。
シェイクアウト訓練とは、あらかじめ決めた時間に身を低くしてとどまるなどする「安全確保行動」を取るもの。京都市では2013年から東日本大震災の発生した3月11日に合わせて参加を呼び掛けている。30分過ぎには訓練用の緊急避難メールも発信された。
同寺では、災害発生に備蓄や本山と各地の寺院との協力体制や初動、サポート体制について定めた「災害対策条例」なども改訂してきたほか、観光客の一時滞在施設として、修復の際に耐震性を高める工事も実施するなど防災対策を進めている。
この日は防災センターから「窓から離れ、身を低くしてください」とアナウンスを流し、職員が火元の確認を行った。参拝者接待所では、職員の指示で参拝者も身を伏せ、訓練用の緊急避難メールの確認を行った。
福井から参拝に来た女性は「今日は訓練だからできたが、何かあった時には動けるか心配」と話していた。