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京都で「観光地を巡らない」町家スタンプラリー ワークショップも

「京町家・風の会」代表の井上信行さん

「京町家・風の会」代表の井上信行さん

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 京都市内で現在、町家の店を巡るスタンプラリー「洛中洛外(らくちゅうらくがい) 風散歩 町家ショップらりぃ」が行われている。主催はNPO法人「京町家・風の会」(京都市上京区)。

「住まいの雑貨」を販売するsumao

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 町家に興味を持っている人に向けた相談会やセミナーのほか、町家での体験教室などを定期的に開催する同NPO。スタンプラリーは今年で6年目となる。

 スタンプラリー協力店や京都駅の観光案内所「京なび」で配布しているスタンプ台紙に、掲載店で買い物や飲食をしたり、同NPOの例会に参加したりしてスタンプを押す(施設ごとにスタンプの条件は異なる)。4つ集めて台紙の引換券を店に渡すと、店ごとに異なる賞品を進呈。町家の空間をより体験してもらいたいと今年から、ワークショップでもスタンプを押せるようにした。

 スタンプラリー協力店は全31施設。コーヒーの専門店やカフェ、ミシュランの星を獲得したそば店、日本料理やフランス料理のレストランのほか、手作りの和雑貨、セレクトショップ、「おもちゃ映画ミュージアム」(中京区)なども参加する。

 ワークショップは、竹籠作りや、蜂蜜専門店のドラート(上京区)の蜜ろうを使った講座など7施設が開催。同事務局の井上裕子さんは「普段は非公開の竹工芸品の工房『喜節』さんに参加してもらえたのは良かった。百貨店などの催事とは違う『普段の仕事場』でのワークショップを体験してもらいたい」と呼び掛ける。事務局を兼ねた町家専門店の不動産店「エステイト信」(上京区)では「短歌事始め」、住まいに関係する商品を集めた雑貨店「sumao(スマオ・中京区)」は店の奥の座敷を開放し料理や掃除をテーマとした企画を行う。

 事務局の加藤めぐみさんは「観光地を巡るというよりも、町家の暮らしを感じてもらえる企画を目指している。町家ショップの地図としても使ってもらえたら」と笑顔を見せる。

 12月20日まで。

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