京都市内で10月10日、田中姓の人だけが参加できる街歩きツアーが開催された。主催は、京都の歴史や文化をテーマにしたガイドツアーや体験イベントを企画している「ことぶら」。
代表の田中英哉さんとガイドの田中亜美さんが「田中同士で何か面白いことをしたい」との思いから企画した。9月に第1回を行った同ツアーは好評で、今回が2度目となる。
京都で1番多い名字は「田中」で、およそ4万2千人いると言われており、全国でも4番目に多いという。この日のツアーには京都、大阪、神戸などから9人の田中さんが集まった。
「移動中に参加者とコミュニケーションを取って、1人だけ紛れ込んだ偽物の田中さんを探し当ててほしい」と代表の田中英哉さん。ツアーは出町柳駅からスタートし、全国にいくつかある田中姓の祖と言われている地域の一つ、元田中エリアにある田中神社(左京区)を参拝。ガイドの田中亜美さんは「田中神社の周辺には、田中一族が住んでいた。今もこの周辺地域や駅名には「田中」が残っている。徳川家とも深い関わりのある神社」と紹介した。
一行は電車で移動し、宮川町の町家カフェ「ろじうさぎ」(東山区)へ。食事を楽しみながら、「シャチハタが無くても誰かが持っている」などの「田中あるある」エピソードを披露し盛り上がったほか、田中川柳、田中王決定戦のクイズゲームで交流を深めた。参加者に混じった「ニセ田中」を探し当てた参加者もいた。
参加者は「田中のいわれを知れてよかった。」「こんなにたくさんの田中に囲まれて、とても楽しかった」と話していた。主催者の田中英哉さんも「とても楽しめた。別れが名残惜しい」とも。
ことぶらでは来年1月30日、「田中さんと佐藤さんのみが参加して、一流の食材やドリンクを見抜く、「『田中VS佐藤』格付け対決」を予定している。