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「地味な楽器と言わないで」-店村眞積さんと京響メンバーがビオラだけの演奏会

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 京都コンサートホール(京都市左京区下鴨半木町、TEL 075-711-3231)で3月30日、京都市交響楽団のビオラ奏者による演奏会「ヴィオラの花道」が行われる。

日本屈指のヴィオリスト店村眞積さん

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 日本屈指の奏者として知られる同楽団のソロ首席ビオラ奏者の店村眞積(たなむらまずみ)さんと、同楽団のビオラセクションの有志による同演奏会。ビオラは、オーケストラではバイオリンとチェロの間の中音域を担当する楽器で「縁の下の力持ち」の役割を果たす。バイオリンと似た楽器だが一回り大きく、音域が低くて豊かな響きが特徴。ほかの楽器を支える役割柄、ビオラだけの演奏会は目にする機会が少ないという。

 企画の特徴の一つに、1つのオーケストラで活動する奏者が演奏するという点が挙げられる。「今井信子さんが主宰する『ヴィオラスぺース』でもビオラの演奏は楽しめるが、1つの楽団のビオラセクションが演奏する例はとても貴重」と同ホール事業企画課の和田大資さんは話す。実際、編曲を担当した同楽団ビオラ奏者の小田拓也さんは「担当する人を思い浮かべながらアレンジした」と話しており、普段一緒に演奏する仲間ゆえにチームワークよく準備が進んでいる様子がうかがえる。

 当日は、店村さんと京響メンバーが「オーケストラをもっと楽しむためのヴィオラ・トーク」と題して、ビオラの特徴やオーケストラでの役割を紹介する。「京響ファンにとっては『おなじみのメンバー』、弦楽器を扱う人にとってはあらためてビオラの魅力に気付いてもらえる会になるのでは」と和田さんは来場を呼び掛ける。

 開催時間は19時~。料金は、一般=3,000円、学生・シニア(70歳以上)=1,500円(要証明)。チケット申し込みは同ホームページで受け付ける。

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