![LEDライトで美しいシルエットが浮かび上がったトウカエデ](https://images.keizai.biz/karasuma_keizai/headline/1418731945_photo.jpg)
京都府立植物園(左京区下鴨半木町)で現在、温室の夜間展示やイルミネーションイベントを行っている。
今年で90周年を迎えた同園。イルミネーションは正門から観覧温室、賀茂川門、北山門通りを約10万球のLEDの明かりがともる。20日からは、約20メートルのトウカエデにプロジェクションマッピングの投影も行う。
観覧温室ではポインセチア展を開催。ポインセチアとその仲間を115種類、約1000株を赤・ピンク・白と、色ごとに展示する。原種は、苞(ほう)と呼ばれる赤い部分が小さく、葉は黄緑色をしているが、品種改良により、苞が大きく、葉の緑が濃くなったという。近年では純白の「グレース」や時間がたつと色が変わる種など毎年多くの品種が開発されている。同園技術課温室係の高木真男さんは「当時好まれた色や形、名前の付け方も比べると面白い。これだけの種類を持っている植物園も少ないのでは」と話す。
温室には、気候ごとの植物が展示されている。夜行性の小動物に花粉を媒介してもらうために夜に花を咲かせる種類は多いため、昼の植物園では見ることのできない花が見られるという。現在は、バオバブの実がぶら下がるほか、ダースベーダーの顔のような姿をした「アリストロキア・サルバドレンシス」の花も。「普段とは違った植物園の姿を見ていただければ」と同園総務課主査の高橋朋久さん。
期間中には、京都ノートルダム女子大学や府立大学の学生によるハンドベルや室内管弦楽のコンサートなども予定されている。
夜間開園時間は17時30分~20時(入園は30分前まで)。入園料は、一般=200円。