京都水族館に「フクイサウルス」や古代魚展示-古代と現代の生き物比較

全長約5メートルの「フクイサウルス」

全長約5メートルの「フクイサウルス」

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 京都水族館(京都市下京区観喜寺町)で現在、特別展示「京都水族館に『恐竜』がやってくる!」が開催されている。

ペンギンたちも「ご先祖」に興味アリ?

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 福井県立恐竜博物館とのコラボで実現した同展。古代生物の標本や化石全24種28点の展示のほか、板書のような解説パネルで進化の過程や現在の生き物との比較を行う。

 初めに来場者を迎えるのは、およそ1.2メートルもあるトリケラトプスの頭部の化石のレプリカ。オオサンショウウオがいる最初のコーナーには、恐竜が誕生する前、約3億6000年前に誕生し、脊椎動物として初めて陸に上がったといわれる「イクチオステガ」の部分標本(複製)に、は虫類の祖先と言われる「チャンプソサウルス」の全身骨格が登場。

 ペンギンのゾーンには、約2000万年前のペンギンの仲間の展示や始祖鳥の複製を展示。ペンギンに近い「イクチオルニス」や、現在の水鳥に近い「ヘスペロルニス」の全身骨格も見ることができる。小型の肉食恐竜と始祖鳥は歯や爪、尾が長いことなど共通の特徴。羽毛はうろこが進化したものだと考えられている。時折、「ご先祖」を見に来るようにペンギンが展示のそばまでやって来る様子をガラス越しに見ることができる。

 ナポレオンのエジプト遠征で発見された現存する古代魚「ポリプテルス」も登場。この魚は、ほとんどその姿を変えていないという。展示では、エジプト遠征の成果をまとめた「エジプト誌」の初版に掲載されたポリプテルスの銅版画も展示。ポリプテルスを食べていたと考えられる恐竜「スピノサウルス」の紹介や胴椎の展示も行う。

 交流コーナーでは、全長約5メートルのフクイサウルスの全身骨格を展示。日本で最初に全身骨格が復元された恐竜で、2003年には新種の恐竜として論文が発表された。全長が5メートルある剣竜「トゥオジャンゴサウルス」の全身骨格も展示される。剣竜の一種「ステゴサウルス」の大腿(だいたい)骨の実物に触ることもできる。

 期間中、恐竜や古代生物の形をスウェーデン発の砂「キネティックサンド」で作るワークショップや、福井県立恐竜博物館の学芸員佐野晋一さんと下村飼育部長が登場するトークイベント(7月31日)を予定する。展示について、「恐竜に携わる人は生きている状態を考える。実際の生物のそばで展示することで、対比することで生き物としてとらえられる良い機会になった」と佐野さん。

 開館時間は9時~17時。入館料は、大人=2,050円。大学・高校生=1,550円。小・中学生=1,000円、幼児(3歳以上)=600円ほか。

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