JR京都駅構内の地下で展開する「ザ・キューブ」(以下「キューブ」)と「ポルタ」が3月20日、リニューアルオープンした。キューブは地下2階のフロア全面、ポルタは、西側エリアを、それぞれ刷新。リニューアルは、「2施設の改装部分を1つのショッピングエリアと捉え」(キューブ担当者)、施設の特性に合わせて店舗の選定などを共同で行った。
キューブは、斜めに取っていた通路をまっすぐにするなど開業初となる大規模改装となった。省スペースで展開可能なコスメや生活雑貨の割合を増やし、アパレルの割合を減らしたことで、店舗数を5店舗増やし45店舗に。通路は白を基調に見通しをよくして広がりを感じさせるため、店舗間の壁を腰高にしたりガラスにしたりするなどの工夫も。連絡通路沿いの店舗は、西日本初出店となる「アールト」などの生活雑貨店のほか、関西初出店となる「ビープルバイコスメキッチン」と同社の飲食ブランドで、「安心・安全な食材で身体にも心にもおいしい料理」をテーマにした「コスメキッチンカフェ」などの店舗がオープンした。
ポルタのリニューアルはヤングカジュアルの強化した1997年以来で、店舗のカラーや購買層を意識したゾーニングを行った。人通りが多い地下鉄改札口のある東側には、四条や大阪・梅田でも展開する「シップス」「アーバンリサーチロッソ」などのセレクトショップを配置。苦戦していた最も西側のエリアには「アースミュージックアンドエコロジー」「ローリーズファーム」、ポルタ2店舗目となるスターバックスなどが出店し、電源やWi-Fiが利用できる「よりみちスクエア」も設ける。飲食エリア「ポルタダイニング」にも「ワイアードカフェ」「スープストックトーキョー」などのテナントが出店する。
リニューアルにより、関西初出店は5店舗、京都初出店は34店舗となる。本年度は(改装の無かった)24年度よりキューブでは4億円、ポルタでは11億円の売り上げ増を目標に掲げる。「共同でリーシングを行ったので2つの施設の一体感が出ている。行ったり来たりしながら楽しく買い物をしていただければ」と両施設の担当者は話す。