旧ホテルフジタ跡に2月7日に開業する「ザ・リッツ・カールトン京都」(京都市中京区二条大橋畔)が1月23日、一部公開された。
同ホテルはマリオットホテルグループの最高級ホテルブランド。日本では大阪・東京・沖縄に次いで4店舗目。施設は地上5階、地下2階建てで、敷地面積は約1800坪、延べ床面積は約7500坪。地下2階にはスパや室内プールも備える。想定される稼働率や単価については開示しなかった。
客室は全134室。平均面積は50平方メートル。最大の部屋は212平方メートルで一泊100万円を超える。鴨川側にある月見台を設けた客室「TSUKIMI」からは鴨川や左大文字を見ることができる。ホテルフジタで親しまれていた滝も、石を洗い、石組みを直して新たな装いで客を迎える。ステーキ店として使われていた藤田傳三郎男爵の京都別邸「夷川邸」をほぼそのまま移築し、イタリア料理レストランの個室として再生した。
レストランはイタリア料理「ラ・ロカンダ」、日本料理「水暉(みずき)」が入る。両店ともフランスのパティスリー「ピエール・エルメ」とのスイーツを提供。ラ・ロカンダには、ガラス越しに同店スタッフの様子が見える厨房も設けている。
「この規模の客室数はサービス面で充実できると思っている。京都らしい自転車での散策などのアクティビティーも設定できるのでは。京都に数少ない外資系ホテルとして選択肢を提供したい」と総支配人の田中雄司さん。