京都・同志社大学寒梅館ハーディーホール(京都市上京区御所八幡町)で10月10日、「大友良英 &『あまちゃん』スペシャルビッグバンドコンサート」が行われた。
NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」の劇中曲を、作曲家の大友良英さんはじめ、実際に録音に携わったメンバーで構成された「スペシャルバンド」形式で演奏した同公演。チケットは完売し、家族連れや大学生を中心に、老若男女問わず幅広い世代が約800人集まった。来場者の中には、「あまちゃん」のオリジナルTシャツを着た人も見受けられた。
コンサートでは、オープニング曲や劇中曲を、演奏者それぞれのソロを交えるなど、アレンジして披露した。公演開始直後には、自分の席を探していた来場者に合わせて、即興で曲を演奏する場面も。それぞれの楽曲を演奏する前には、大友さん自身が曲の解説など「あまちゃん制作秘話」を明かした。アンコールでは、「あまちゃん」のストーリーで重要な役割を果たした劇中曲「潮騒のメモリー」を大友さんと共同で作曲したSachiko Mさんが歌うというサプライズもあり、曲に合わせて一緒に歌い、手拍子をする来場者が多く見られた。
公演終了後、会場内の「あまちゃん」に関連したCDを販売するブースには、CDを買い求める来場者が列をなした。劇中曲を口ずさみながら帰る人も。来場者の女子大学生は「演奏者の方々自身が楽しんで演奏されている様子が伝わってきて、より楽しむことができた」と話した。
「あまちゃんスペシャルビッグバンド」による公演は、12月に名古屋、大阪、東京でも予定されている。