京都水族館（京都市下京区観喜寺町）で6月4日、イルカの歯を磨く様子を公開するイベントが行われた。主催は京都府歯科医師会。

　6月4日～10日に実施している「歯と口の健康週間」にちなんで開催された同イベント。奥野溜喜（るき）くん（5）と佳望（かの）ちゃん（3）兄妹が50センチほどの大きな歯ブラシでアテネ（8歳・雄）とテン（3歳・雌）の歯を磨いた。びっしり約80本生えたとがった歯を見て驚いたのか佳望ちゃんが泣き出す一幕も。それでも最後には「歯がいっぱいあった。歯磨きできて楽しかった」と声を弾ませていた。

　同館のイルカはハンドウイルカで細長い歯が特徴。同館では普段歯磨きをしているわけではないというが、歯茎が腫れたりしていないか見たり、物が詰まっていた時には取るなどしている。獣医師による歯の検診や口内洗浄も定期的に行っているという。

　「虫歯や歯周病は生活習慣病の一つで、実は全身の病気に関わっている。小さいころから歯磨きの習慣を身に付けてもらって歯を大事にしてもらえたら」と同会理事の宮本保幸さん。