寺町四条にあるギャラリー「GALLERY 9 kyoto」(京都市中京区寺町通四条上ル東大文字町)で11月6日、スマートフォンで撮影された作品展「PHONE PHOTO & GRAPH EXHIBITION」が始まった。
トイカメラの情報発信やイベント企画を手掛けるiconiworksの今井英展さんと京都を中心としたFOTON(フォトン)photo projectの中澤有基さんが主催する同イベント。20人の公募作品と、スマートフォンアプリ「インスタグラム」のユーザーグループ「Instagramers Japan」、写真ユニット「iPhone × Camera Talk」の招待作家を含めた全130人の作品を展示する。
「スマートフォンのカメラの性能も飛躍的に向上し、アプリで自分好みの仕上がりに加工することも簡単になった。人によっては『これは写真ではなくてグラフィティだ』と言う人もいるかもしれない。スマホで撮影した写真はそのどちらにも位置するという意味で『PHONE PHOTO & GRAPH EXHIBITION』というタイトルにした」と今井さん。
応募作品は印刷して展示する。「モニターを設置して、あるいは投影して展示する方法もあるが、あえて紙にした」と中澤さん。「今は撮った写真をオンラインですぐに流すことができるが、印刷することで一種の緊張感が生まれる。一度写真として焼いて『残す』ということを大切にしたいという思いを込めた」という。
「デジタル作品だが、プリントした作品をギャラリーで展示するこれまでのカメラ文化にのっとって『少し敷居の高い』展示にこだわった」と今井さん。「次は逆にフィルム写真をデジタル化して加工するなど、互いの距離はそんなに遠くない、ということが伝わる展示を続けていきたい」とも。
カメラ風のスマートフォンカバーなど「GIZMON」のグッズも販売する。11日16時30分からは、来場者の投票によって決まる最優秀作品の表彰式と交流会も予定。
開催時間は13時~19時(最終日は18時まで)。入場無料。今月11日まで。